砂浜✕愛車を実現できるスポット


夏のドライブといえば「海」。
そして、せっかく海まで行くのだから砂浜に愛車をとめて、大海原をバックに撮影したい!という需要も少なくないのではないでしょうか。
というわけで今回は「関東圏内、車で乗り入れできる砂浜」をテーマにお奨めスポットを紹介します!
実際に探してみると… 車両乗入れが規制されていたり、そもそも海岸まで車が通れる道がないという場所がほとんどで“砂浜に乗り入れできる”条件を満たす浜辺は非常に希少でした。
また、ネットやSNS情報を頼りに現地を訪れてみると、新たに規制されて車両進入不可となっていたり、時期により規制が入るなど空振りしたスポットも多々ありました。当ページの情報もあくまで撮影時点(2021年5月)ということを前提に参考いただけたら幸いです。

それにしてもSUVと砂浜は相性がいいですね。
クロカン・ピックアップ系の本格派はもちろん、都会派な車種もアスファルトの上で見るのとは一味違う雰囲気を醸し出します。
スタックには要注意
ちなみに撮影車は車高こそ高いですが、FF(前輪駆動の2WD)車です。
砂地に入るのであればランクルやジムニーのような四輪駆動の本格SUVが理想ではありますが、撮影車でもスタックすることもなく走行できました。
ただし、環境次第ではスタックして身動き取れなくなることも十分ありえるので、車を押せるよう複数人で訪れる・夜間は避ける・JAFやロードサービスの連絡先を調べておくなど万一の展開も想定しておきましょう。
最悪の場合、抜け出せないまま潮が満ちて愛車が海水に浸かってしまう…という事態にもなりかねません。各スポットの紹介では実際に走ってみた感覚でスタックリスクを評価していますが、くれぐれも無理はせず、安全第一かつ自己責任でお楽しみください。

① 波崎海水浴場(茨城県)

波崎海水浴場は紹介する中では最大規模で、砂浜の奥行き(波打ち際⇔駐車場)は最大で約200m!
駐車場脇から砂浜に進入できるようになっていて、朝6時台にも関わらず浜辺には十数台の車がとまり、サーフィン・釣り・アウトドアを楽しんでいる様子でした。
波崎海水浴場は、波打ち際まで車で行けるのでこんな写真も撮れちゃいます!風力発電の風車がアクセントとなる壮大なロケーションは一見の価値アリです。

ただし、他スポットと比べるとスタックリスクは高く「四輪駆動車でもスタックの可能性有り」という立て看板もありました。 浜辺に進入している車両の多くが四輪駆動SUVだったことからも、ややチャレンジングなスポットであることは間違いありません。
また、住所は茨城県ですが千葉県との県境に位置するため外房へのドライブと併せて訪れてみるのもよいでしょう。次項で紹介する君ケ浜海岸/犬吠埼灯台とも10分程度の距離ですよ。

波崎海水浴場のスタックリスク:中
② 君ケ浜灯台下広場(千葉県)

君ヶ浜海岸に隣接した駐車場で、路面も硬いためセダン・ミニバンなど普通車でも問題なく進入できます。
正確には“海辺にある砂地の駐車場”であり砂浜ではないのでピックアップするかは迷いましたが、掲載写真のように海辺の絵が撮れる&スタックリスクの無い安全なスポットということで紹介したいと思います。

駐車場隣には芝生広場があり、駐車場脇の階段を登ると犬吠埼灯台(関東で3つしかない登れる灯台)へ行くこともできます。
周辺はちょとした観光エリアになっているので、ドライブの目的地としても最適です。

君ケ浜灯台下広場のスタックリスク:なし
③ 飯岡海水浴場(千葉県)

県道30号線(九十九里ビーチライン)から「飯岡九十九里自転車道線」の看板を頼りに進入します。50mほど進むとアスファルトの道路が切れ、そのまま砂浜へと繋がっています!

砂浜は約100mの幅があり、波打ち際まで車で行くこともできます。
1つ目で紹介した「波崎海水浴場」と比べると湿った砂質でスタックリスクは低いでしょう。
また、5選の中で最も空いていたので誰にも邪魔されずゆっくり過ごしたいという方にも穴場かもしれません。


飯岡海水浴場のスタックリスク:低
④ 古所海水浴場(千葉県)

古所海水浴場は駐車場までしか進入できず、波打ち際まで行くことはできません。
砂浜に駐車場があるのですが、柵やポールが無いため駐車場の端っこまで行けば砂浜&海を背景にそれっぽい写真が撮れますよ!というスポットです。
白子自然公園と隣接してることもあり、家族連れも多く車でのビーチ進入は危険です。あくまでも駐車場内で雰囲気を楽しめる気軽な場所としてご理解ください。


古所海水浴場のスタックリスク:なし
⑤ 富津海水浴場(千葉県)

都心から1.5時間圏内の富津海水浴場は約350m浜辺に沿って駐車場があり、駐車場自体は舗装されています。
古所海水浴場と同様に駐車場と浜辺の間には柵などは無く、駐車場の端っこにとめれば砂浜に佇む姿を撮ることができます!
ただし、ビーチへの車両乗入れは禁止されているのであくまで駐車場内での駐車に留めましょう。

富津海水浴場のスタックリスク:なし
番外編|千里浜なぎさドライブウェイ(石川県)

関東という括りからは大きく外れてしまいますが、浜辺を走行できるスポットとして有名なのが石川県羽咋市に存在する「千里浜なぎさドライブウェイ」です。

日本で唯一砂浜を走れる“公道”となっており、約8kmの区間を車で走ることができます!千里浜の砂粒はきめ細かく海水を吸うと固くなるため、SUVだけでなく普通車・バス・バイクもスタックせずに走れます。
首都圏からは約500kmとなかなか気軽に行ける距離ではありませんが、一度は訪れていただきたい超お奨めドライブスポットであることは間違いありません。
この記事を最後まで読んでいただけた方なら、ここを走るためだけに石川県を目指しても後悔しないでしょう!笑
千里浜なぎさドライブウェイのスタックリスク:低
乗り入れ禁止区域に注意

冒頭でも触れましたが、ほとんどの砂浜は車両乗入が禁止されています。
特に千葉県内9市町村(一宮市・長生村・白子町・大網白里町・九十九里町・山武市・横芝光町・匝瑳市・旭市)の海浜部約60kmは県立九十九里自然公園の特別地域に指定されており、車両乗入が厳しく規制(乗入れ可能な区域を除く)されています。
規制エリアはアカウミガメの産卵地・コアジサシの営巣地であり、違反者には県立自然公園条例により6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金に処されます。くれぐれも違法な乗り入れはなさらないようご注意願います。
帰宅後は念入りな洗車を

海浜部の砂や風は塩分を多く含みますが、塩分には錆を進行させる働きがあるためできれば直後に洗車することをお奨めします。
特に腹下・ホイールハウス内など巻き上げた砂が付着する部分は高圧洗浄ガン等で入念に洗い流しておきましょう。洗車店やガソリンスタンドで依頼する場合は「砂浜を走ったから下回りを入念に洗ってほしい」と伝えると良いでしょう。