ヤフオク出品にチャレンジ
今回はヤフオクへの車出品方法や取引の流れを紹介します。
この度、2005年式フォード_エクスプローラーに乗る友人から「愛車を手放そうと思っている」と相談があったのがきっかけ。
主にゴルフや旅行で活躍していたが、コロナの影響でここ1年ほど乗る機会がガクンと減ってしまった。
普段は電車で事足りているため日常的に乗っているわけではないし、最近ではバッテリーあがりを防ぐために近所を周回する…みたいな本末転倒なシチュエーションもあり、手放すことを決意したといいます。
車買取業者に査定依頼
購入価格もべらぼう高いクルマではないので、売却価格にそこまでのコダワリはない。
ということで、CMでもお馴染みの某車買取業者へ出張査定を依頼しました。
(買取業者の営業活動に支障をきたすといけないので、会社名は伏せます。)
電話対応や当日訪問してくれた担当者の印象も良かったです。
当日は15分ほど写真を撮ったりエンジンを始動したりと現車確認を行った後、本部に査定額を確認するといった流れで進行していました。
約20分後。
本部から回答があったとのこと、査定額を確認すると…
提示された買取金額は5万円!
決定的な金額は答えず、この場で決めてくれるならもう少し交渉できますが〜というトーンでした。
(とは言え、この金額が倍になることは考えにくいw)
友人も金額に執着が無いとはいえ、流石に一桁万円の査定には落胆してしまい、その場は売却を見送ることになりました。
- POINT
-
車買取業者の買取額は5万円+α
買取金額の妥当性
買取業者の名誉のためにも補足しておきますが、5〜10万円程度の買取額は妥当かもしれません。
実際に査定を行ってくれた担当者は同型・同年式の業者オークション落札履歴のデータを見せてくれましたが、2005年式フォード_エクスプローラーの場合6-7件の履歴があり、落札金額は5万円〜15万円程度。
オークション仕入れの場合、落札手数料・陸送費云々が発生することを加味してもMAX10万円程度というのは納得できなくはない。
ヤフオク出品へ方針変更
より高い金額を提示してくれる車買取業者を探すために“一括査定”を試してみるか?という議論もありましたが、業者オークションで10万円前後で手に入るクルマに何十万円も出す会社はないだろう…という結論で見送り。
良い機会なので、ヤフオク出品による個人売買にチャレンジしてみることとしました!
ちなみに、ある程度市場価値があるクルマなら車一括査定を活用するのも賢い方法です。
次の記事では実際に、1.ディーラー下取り・2.車買取業者(単独依頼)・3.一括査定の3パターンで査定額比較を実施した例を紹介しています。
中古車相場100万円以下ならヤフオクがお奨め
結局、車一括査定とヤフオクならどっちが高く売れるのか?
そう疑問に思う方のために、少し補足します。
必ずどちらが高く売れるという正解はありませんが、僕は「中古車相場100万円」を一つの判断基準として使い分けています。
カーセンサーなどで同年式・同距離の中古車を検索して、
概ね100万円以下の相場ならヤフオクへ出品。
100万円以上なら車一括査定を利用。
といった具合です。
中古車として販売するには車両価格に関わらず一定のコストが掛かります。
車両原価以外に、陸送費・人件費・整備費・広告掲載費・店舗維持費…と顧客の手元に届くまでには少なくない費用が発生するのです。
2005年式_エクスプローラーの中古車相場をみると60-80万円程度。
前述したコストを差っ引いたうえで、買取業者も転売利益を確保するとなると、査定提示された5-10万円は健全な仕入れ原価だという理屈も納得できます。
ですが!
視点を変えれば、相応の金額を出してもこのエクスプローラーを買いたいという方がいるということです。
ヤフオクであれば、売り主である僕たちと買い主である落札者様の直接取り引きとなるため、本来買取業者や中古車屋が抜く経費を一切無視できるのです。(出品手数料:税込3,080円は掛かります。)
もちろん中古車屋の販売であれば、最低限の整備や実績など一定の安心感があるので、中古相場同等で売れるわけではありません。
大体の場合、買取業者査定額と中古車相場の中間くらいの落札額になることが多いです。
ただ、ヤフオクも高額な車両はなかなか入札が伸びないという課題もあります。
買い手の立場となれば当たり前ですが、何百万円もする高額車を何の保証もない個人から買うか?と言うと二の足を踏んでしまう方も少なくないでしょう…
仮に中古車相場よりも2-3割安く買えるとしてもです。
それと、個人出品の場合は基本的にローンが使えないという問題もあります。
100万円以上のクルマをキャッシュで買えるような方が積極的にヤフオクで買うか…?という疑問もあります。
このような事情から、概ね100万円以下のクルマならヤフオク出品するメリットが大きいと考えているわけです。
希少車や人気車ならこの法則に当てはまらず驚くような金額に跳ね上がることもあるでしょうが、相場が安定した一般的な車種で売却方法を迷っているのなら「中古車相場100万円」を一つの基準にしてみると良いでしょう。
出品車両紹介
実はこのエクスプローラーには僕自身も思い入れがある。
当時、車屋まで一緒に行き購入に立ち会ったし、その後も旅行やドライブで何度かお世話になった1台だからだ。
そこで、本題に入る前に出品車両「フォード_エクスプローラー」の紹介を挟みたいと思います。
早く要点を話せよ!という方はヤフオク!自動車出品のポイントまでジャンプしてください、笑
2005年式フォード_エクスプローラー
車名 | フォード エクスプローラー (ホワイト/AT/右ハンドル) |
年式 | 2005年 |
購入価格 | 60万円 (2019年購入/走行距離37,800km) |
走行距離 | 42,566km |
修復歴 | なし |
車検残 | 残3ヶ月 |
状態 |
大きな凹みはないが、数カ所に擦りキズ有り 内装も破れは無いが年式相応 ファンベルトから異音有り(出品時に説明済) |
古き良きアメリカ車の面影
大柄でスクエアなボディにソファーのような革シート。
本国ではこれでもコンパクトSUVという分類らしいが、日本の道路では圧倒的に存在感がある。
3代目エクスプローラー(U251型)は古き良きアメリカ車の面影を残した最後の世代ではないだろうか。
最近のアメ車は急速に洗礼され、欧州車・日本車に引けを取らない万能ビークルへと進化したが、それは“アメ車らしさ”とのトレードオフでもあるからだ。
「ガッシャ!」とガサツな作動音をたてロックが解除されたら、無駄にでかいドアを開けて運転席へよじ登る。
続いてキーを回すと適度な振動と共にエンジンが唸りを上げる。この個体は4.0L V6モデルだがそれでもエンジンの存在を肌で感じることができる。(4.8L V8の上級モデルもある)
2000年以降に発売されたSUVモデルの中では、僕らがイメージする“アメ車像”に最も近しいクルマだと思う。
売却前のラストランへ
多人数の旅行で借りるなどで、僕自身もそれなりに乗っていたクルマだがこの日は約半年ぶりの運転だった。
高い目線のせいか普段走り慣れた道でも窮屈に感じる。
実寸は「全長4,800mm×全幅1,830mm」とトヨタ_アルファード「全長4,945mm×全幅1,850mm」よりもコンパクトなのだが…
フロントガラスいっぱいに広がるエンジンフードや右手にそびえ立つラジオアンテナが“らしさ”を強調する。
BF Goodrichのオールテレーンタイヤはお世辞にも乗り心地が良いとは言えないが、この見た目なら何の文句も出ない。
数分走ると車両感覚にも慣れてきた。
幹線道路へ出てアクセルを踏み込むとスムーズに回転数があがり、ワンテンポ遅れて車体が加速していく。
一度速度にのってしまえばタイヤのゴツゴツ感も薄れて乗り心地も良いし、ステアリングもクイック過ぎない適度な遊びがマッチしている。
バイパスや高速道路を80-100kmくらいで走り続けるのが正しい使い方なのだろう。逆にそれ以上の速度で走っても風切り音やフラつきがあり、あまり快適とは言えず… 左車線をゆっくり気ままに流すのが合っているようだ。
これは約1年前、エクスプローラーを借りて山中湖へ出かけたときの写真だ。
BBQで立ち寄ったキャンプ場
ワイナリーでのひとコマ
湖の畔にとめて記念撮影
このクルマ、とにかくアウトドアがよく似合う!
立ち寄った場所々々で周囲のアツイ視線を感じる(思い込みを含めてw)し、信号待ちで隣り合ったクルマの後部座席から子供が手を振ってくるというシーンもあった。
多人数移動という役目はミニバンでも果たせるが、コイツはそんな道具に収まる器じゃない。楽しい旅路をさらなる高みへと引き上げてくれる名脇役なのだ。
次のオーナーへ嫁いでもそんなムードメーカーとして乗員を楽しませてあげてほしい、そんな想いでラストランを終えた。
乗るなら最後のチャンス?
絵に書いたようなSUV車のシルエットに大排気量エンジン。
憧れのアメリカンスタイルだが「いつかこの手のクルマに乗ってみたい!」と考えているのなら躊躇している時間はないだろう。
ご存知の通り、環境意識の高まりから“ガソリンがぶ飲み系”の肩身がさらに狭くなるのは間違いない。
流石に走行禁止とはならないだろうが、税制面・燃料価格などが良い方向に転ぶとはまず考え難いからだ。
さらに、このエクスプローラーも2005年式で既に16年が経過しているため、もう何年かするとネオクラシックと呼ばれる世代に突入してしまう。
多くの部品が寿命を迎えてメンテナンスコストも増えてくる頃だし、程度の良い個体は値段が釣り上がっていく。
今なら、普段乗りできるコンディッションでも100万円以下の予算で十分に探すことできるが。
仮に10年後、同じクルマに乗ろうと思ったら相応の整備が必要だし、今ほど手頃な金額感ではないだろう…
エクスプローラーに限った話ではないが「いつか…」と言っているうちに非現実的な選択肢になってしまう可能性が高いのだ。
この手のクルマを気軽に乗り回せる猶予はそう長く残っていない、それが僕の見解である。
こんなクルマで乗りつけると「古臭い!」とか「環境配慮に欠けている!」だのとDISってくる意識の高い人種がいるかもしれない。
そんなときは「燃費って何語?」「カーボンニュートラルっておいしいの?」とスッとぼけてアクセル全開で走り去れば良い、4,000ccの強心臓がくだらない正論を蹴散らしてくれるに違いない。
ヤフオク!自動車出品のポイント
長々と思い出話を挟んでしまいましたが、本題に入ります。
「車買取業者よりも高く売れるからヤフオクに出品しよう!」
確かにこれは間違っていないのですが、血眼になって高額売却を追い求めるスタイルはお奨めしません。
特に不具合やキズを隠して出品するのはご法度です。
大手企業が整備したプラットフォームとはいえ、基本は“個人間売買”です。
価格云々以前に買い主(入札者や落札者)に十分信頼してもらい、トラブルの無い取引を目指すことが大前提なのです。
車両情報や各所写真の添付はもちろんですが、特に「キズや汚れ」「不具合や故障」については事細かに説明します。
引き渡し後に「こんなの聞いてないよ!」というクレームにならないよう、できる限り配慮しておくのです。
マイナス要素も含め納得してもらったうえで入札してもらう。
正直に、誠実に!を出品の心得とするよう念を押しておきます。
正直説明の方が入札が伸びる?
僕の経験上、キズや不具合ヶ所を細かく説明した方が入札件数が伸びる傾向にあります。
買い手側もヤフオクに出品されている格安車両が完璧な状態とは考えていないでしょう。「どこか落とし穴があるかも?」「何か隠しているのでは?」と少なからず疑いの目があります。
2-3枚の写真と数行の文章で売りに出されている車両と、ウィークポイントが事細かに説明されて各所の写真が添付されている車両なら後者の方が安心して入札できるというのが人間心理。
全てを出品画面上で伝えるのは難しいかもしれませんが、マイナス要素こそ詳しく、鮮明に説明するよう心がけましょう。
①出品画面作成
では、具体的な出品画面作成や落札、車両引き渡しまでのフローを解説します。
実際にエクスプローラーの出品で使用した画像を掲載しながらポイントをお伝えしますね。
出品写真
写真は非常に重要です。
事前に洗車をして、車内もキレイに片付けてから撮影にのぞみます。
ヤフオクの仕組み上、計10枚の写真をUPすることができます。
(自前で写真アップロードサーバーを用意し、HTML編集で商品画面を作成すれば10枚以上の掲載も可能ですが、やや難易度が高いので今回は省きます。)
10枚全てを添付するのはもちろんですが、各所の状況をバランスよく伝えられるよう次のようなバリエーションを撮影すると良いでしょう。
また、全10枚しかUPできないためタイヤ・ホイールや付属書類などは分割画像にして掲載する手もあります。
スマートフォンアプリを使用してもいいですし、PCなら「フォトコンバイン」などWEB上のツールも便利です。
① 車全体
出品車両全体が入ったメイン写真です。
駐車場や近所でもよいのですが…
車に合った背景やロケーションなど、出品一覧の中でも目を引くような写真だとより良いでしょう。
詳細なキズや汚れは2枚目以降で詳しく説明するため、1枚目は全体の雰囲気がわかる写真でOKです。
② 内装・運転席まわり
運転席まわりを中心に内装全景を掲載します。
後部座席中央から広角気味に撮影すると全体がうまく収まります。
③ 外観詳細(左右前後・天井)
左右側面、前後、天井の外観がわかる写真を掲載します。
それぞれ大きなキズや凹みがなければ、分割写真を使うのも良いでしょう。
④ 傷のアップ
外装で目立つキズ・凹みや汚れをアップ撮影します。
大きな凹みやキズなら1枚画像でしっかりと見せますし、画像枚数の制限もあるため擦り傷程度なら分割画像でまとめて掲載でも問題ないでしょう。
⑤ ホイール(4本)
ホイールも各4本撮影します。
キズがある場合はキズのアップも掲載しましょう。
4本とも同じような状態であれば、例のように4分割写真でも問題ないでしょう。
⑥ タイヤ(4本)
タイヤに関しても各タイヤの山がわかるようアップで撮ります。
⑦ 前後シート詳細
前シート・後ろシート・ラゲッジルームなど内装詳細を撮ります。
シート破れやタバコ跡、他ヶ所より極端に汚れている部分があればアップ写真を追加します。
今回は全体的に同じような状態だったので、分割画像として掲載しました。
⑧ 運転席周り
ハンドルやメーター(走行距離)を撮影します。
ナビやドラレコ、ETCなど、セールスポイントとなる装備品があれば掲載しましょう。
⑨ エンジンルーム
エンジンフードを開けてエンジンルーム内を撮影します。
下回りに錆があったり、オイル漏れしている場合は状況がわかる写真を添付します。
⑩ 付属品
スペアキー、取り扱い説明書、カーナビリモコン、整備記録簿など車両以外の付属品も写真に撮っておきましょう。
ただし、氏名や住所など個人情報が写り込まないように注意してください。
画像説明文は全て埋める
各画像には30文字の「画像説明文」を付記できます。
珍しい○○色のボディーです。
ペット同乗歴なし、喫煙歴なし
5,000kmに一度のオイル交換実施
など、各画像に関連するポイントを記載しておきましょう。
入札する方は必ず全ての写真に目を通しています、こうした細かい部分の積み重ねが信頼に繋がると考えています。
車両情報入力
出品画面のフォームに沿って入力を進めていけば問題ありません。
車名・車検期限・車体番号など必須項目を正確に入力することはもちろんですが、グレード名・色の名称・装備品等もできる限り詳細に記載しましょう。
商品説明文
商品説明文は非常に重要なポイントです。
決まったテンプレートがあるわけではありませんが、お奨めの記載項目をまとめましたので参考にしてみてください。
① 出品理由
自動車の場合、出品に至った経緯説明があると買い手の安心感が増すでしょう。
新しい車に乗り換えのため
経済的な理由により
都心部に引っ越して車が不要になったため
と簡単で構いません。
加えて「主に旅行やキャンプで使用」「通勤で毎日乗ってました」など、どんな使われ方をしていたかがわかると尚良いです。
家族や友人の所有車を出品する場合は必ず「代理出品」である旨を記載します。
また、現車確認の可否についても必ず記載します。
機関の調子やキズ・汚れは各々感じ方が異なりますので、特別な理由がなければ「現車確認歓迎!」というスタイルが望ましいと考えます。
多少手間は掛かりますが、売り手側としても現車を見て納得して入札してもらった方が安心して取引できます。
② 確認できる不具合
出品時点の不具合は事細かに記載しましょう。
今回の例で言えば「エンジンファンベルトの鳴き」「ミラーの電動開閉不良」があったので説明しています。
ベルト鳴きに関しては機関部分ということもあり、アイドリングの動画を撮影してYouTubeへUP(限定公開)してURLを記載しました。
不具合箇所は、商品説明文の中でも特に詳しく書くべき内容と考えています。
赤字や大文字を使用するなど、見落とされないよう工夫します。
③ 外観について
続いて外観の説明です。
写真掲載しているキズについても「リアフェンダーに約○○センチの擦り傷があります。」「ヘッドライトに曇りがあります。」など文字で明記します。
また、修復歴・板金歴がある場合はその旨も記載します。
直したキズについても「駐車場で擦ってしまった」「信号待ちで追突された」など経緯の説明があると買い手も判断しやすいでしょう。
④ 内観について
外観同様にキズや汚れを説明します。
ペット同乗歴・喫煙歴についてもわかる範囲で記載します。
中古購入していて新車時からの履歴がわからない場合は「中古車で購入後、約○年間はペット同乗歴・喫煙歴はありません。」という書き方が良いでしょう。
⑤ 走行・機関について
走行(足回り)・機関(エンジン)についても気になる点があれば説明します。
いわゆる“調子”の良し悪しは人それぞれ感じ方が異なるので、これも現車確認をお奨めすると一言添えておきましょう。
自身が所有されてからの整備履歴がわかれば「○○年○月 タイミングベルト交換」など、記載しておくとよいでしょう。
⑥ 車検・税金について
車検期限について明記します。
また、自動車税やリサイクル料金の扱いについても明記しておきます。
本来は自動車税(未経過期間分)やリサイクル料金は売り主に還付され、買い主が負担するというのが一般的です。
しかし、個人売買となるヤフオクではこれら諸経費を全て落札金額に含むというスタイルがスムーズでしょう。
⑦ 取引方法・注意点
落札金額の決済・取引方法についても明記します。
今回の出品では次の取り決めとしました。
決済は「Yahooかんたん決済」に加えて、車両引き渡し時に現金支払い、または事前の銀行振込を選択可能
車両・名義変更書類(印鑑証明・譲渡証明書等)を渡して、落札者側で名義変更を行う。
名義変更完了までは「預り金3万円・免許証の写し」を預かる。(名義変更完了後に銀行振込にて返金)
車両引き渡しから2週間以内の名義変更
預り金については無しでも構わないですが、少なくとも免許証控えはもらっておくようにしましょう。
万が一、名義変更されずに車両が悪用された場合などに弁明できなくなってしまいますので。
⑧ テキスト装飾をお奨め
商品説明文は装飾ボタンにより、テキストサイズ変更や文字色・下線など簡単な文字装飾が可能です。
あまり派手にする必要はありませんが、各項目の見出しを大文字にしたり、注意点を赤字にするなど最低限の装飾をすることで、グッと読みやすい文章に仕上がりますよ!
写真・車両詳細入力・商品説明文が完成したらプレビュー画面でチェックします。
内容に間違いなければ出品ボタンを押して完了です!
ちなみにオークション開催期間を設定できますが、基本は7日で良いでしょう。
短すぎると多くの人の目に止まらず入札が伸びないという問題もあるので1週間が良い塩梅かと思います。
オークション終了時には落札者とのやり取りが発生するため、できれば終了日時の予定はあけておくようにしましょう。
開始金額・即決金額の設定
おっと!大事な項目が抜けていましたね。
オークションには「開始価格」と「即決価格」の2つを設定できます。
開始価格=最低落札価格となるので、設定価格より安く落札されることはないのですが、高額スタートにするとお得感が薄れて入札が伸びない場合もあります。
今回は買取業者提示の50,000円を開始価格/即決価格はなしで設定してみました。
もしも開始価格を決めかねているようでしたら、10,000円〜50,000円程度で設定しておきましょう。
ヤフオクは中古車業者も仕入れに使っているため、格安なスタート価格にしておけば全く入札されないということはありません。
また、ヤフオクでは開始価格とは別に「最低落札価格」を定めることもできますが、入札者側からするとあまり印象の良いものではありませんので、潔く売り切りで出品することをお奨めします。
希望売却額がある場合は即決金額を設定するのも良いですが、相場とかけ離れた高額な金額を設定してしまうと入札を敬遠される可能性もあるので注意が必要です。
仮に即決価格を設定しなかったとしても、落札金額に大きな差はでない、というのが僕の持論です。
入札者側も数多くの車を検討しているためそれなりに目が肥えており、割高な即決には目もくれません。
どちらかと言えば、相場より割安でもいいかからすぐに買い手を見つけたい!というケースでは効果的です。
買い替えや駐車場契約が終了間近、車検切れ間近…などケツが決まっている売却の場合はお得感のある即決価格を設定すると早いタイミングで買い手を見つけられるでしょう。
②質問回答・現車確認
無事に出品処理が完了したら基本はオークション終了まで待ちの状態となりますが、質問と現車確認依頼には迅速に対応するようにしましょう。
質問には迅速かつ的確に回答
オイル交換の頻度はどのくらいでしたか?
〇〇に不具合はありませんか?
スペアキーはありますか?
などの質問が寄せられます。
できるだけ正確かつ詳細に答えますが、わからないことや回答に悩むことは正直に「わかりません」と答えて問題ありません。
特に「機関(エンジン)の調子は良いですか?」「ボディーの艶はありますか?」といった車両状態に関する質問には主観で答えるしかありません。
このような質問には、説明できる範囲で回答するとともに、できれば現車確認をお奨めするというトーンで返信しておくと良いでしょう。
写真や文章だけでは伝わらないことも多いので、できれば実車を見てもらってから入札いただくのがベストと考えています。
また、次のような質問が寄せられる場合もあります。
〇〇万円で譲ってくれませんか?
直接やり取りしたいので******@***.***まで連絡してほしい
車両交換しませんか?
このようなヤフオク以外での取引や値引き・即決を求める質問は無視してしまってかまいません。
おおよそ多数の出品者に対して同様の手口でアプローチする悪質業者です。
車買取業者と同等の金額で買い叩かれたり、入金されないなどトラブルに繋がる可能性大なので要注意です!
現車確認対応
質問欄より現車確認したい旨の連絡があればできるだけ応じましょう。
予め商品説明文にメールアドレスを記載しておいても良いですが、公開に抵抗があるようでしたら次の方法がお奨めです。
現車確認希望の質問に対して「質問欄より連絡先を送っていただけたら、当方(出品者)から連絡します。
質問への返信は致しませんので、連絡先が公開されることはありません。」という趣旨の返信をします。
ヤフオクの質問欄は出品者が回答をしなければ公開されない仕組みなので、連絡先が記載された質問に回答しなければ個人情報が公開される心配もありません。
連絡先を確認したら、迅速に連絡して現車確認の日程を調整しましょう。
現車確認当日
現車確認当日は、じっくりと見ていただき何か質問があればわかる範囲で回答して誠実に対応しましょう。
ただし、試乗に関しては注意が必要です。
万が一試乗中に事故を起こした場合、保険の適応有無や商品価値低下の問題が発生します。
もし動作確認をしたい場合は出品者自身が運転をして、助手席に乗っていただくというスタイルを推奨します。
わざわざ現車確認に来てくれる方の多くは熱心な購入検討者であると言えます。
ただ、中には現車確認時に即決や価格交渉をしてくる場合も…そのような場合は「他の入札者や検討中の方ともフェアな条件で取引したい」というような言い回しで断りましょう。
何度も言いますが、ヤフオク以外での取引はお奨めしません。
③オークション終了(落札)
オークション終了と同時に最高入札者=落札者が確定します。
落札者との連絡は「取引ナビ」というヤフオク内のメッセージフォームを使用するのが良いでしょう。
どちらから連絡するという決まりはありませんが、出品者側から落札のお礼と簡単な挨拶を送ってあげると親切ですね。
その流れで車両引き渡し日時や場所を取り決めましょう。
落札代金の決済
落札代金の決済は主に「Yahoo!かんたん決済」「銀行振込」「現金手渡」の3パターンがありますので、落札者の希望に沿う形で良いでしょう。
Yahoo!かんたん決済であれば、一応はヤフオクが関わることになるので買い主・売り主ともに安心感があるかと思います。
④車両引渡・名義変更
いよいよ、車両引き渡しです。
個人出品の場合、車両+名義変更に必要な書類をセットで買い主へ引き渡し、予め定めた期間内に名義変更を完了してもらうという流れが一般的です。
また、商品説明文にも明記しましたが名義変更完了までは預り金(今回は3万円に設定)と免許証控え(スマホで撮影等)を預かっておくことをお奨めします。
同時に返金口座も確認しておき、名義変更完了の連絡があれば速やかに返金(振込手数料は出品者負担)し、免許証写真は削除しましょう。
名義変更完了の確認は新車検証の写真をメール等で添付してもらうのが良いでしょう。
無事に名義変更が完了すれば、一連の取引は終了です!
引き渡し時は気持ちよく乗って帰れるよう、簡単に洗車しておくと良いですね。
ガソリンは満タンとは言いませんが、燃料ランプが点くような状態なら1,000円分だけでも足しておいてあげましょう。
一日保険加入をお奨め
車両引き渡し後の事故は基本的に買い主の責任ではありますが、やはり任意保険未加入状態での走行には不安が残りますよね。
そんなときは「東京海上日動_ちょいのり保険」に代表される1日自動車保険の活用をお奨めします。
車両保険なしプランなら、500円/日で加入可能ですので、必要に応じて買い主様へも提案してあげるとよいでしょう。
名義変更
名義変更における売り主・買い主双方の必要書類をまとめました。
落札後、すぐに車両引取を希望される場合もあるのでこれら書類は余裕をもって用意しておきましょう。
出品者(売り主)側が用意する書類
①譲渡証明書(旧所有者の実印押印)
②旧所有者の印鑑証明書(発行日から3ヵ月以内)
③旧所有者の委任状(旧所有者の実印押印)
④車検証
⑤住民票または戸籍謄本
※車検証記載の住所と印鑑証明書の記載住所が異なる場合、現住所までの繋がりを証明するため住民票が必要。
複数回転入している場合は、繋がりの確認ができる複数枚の住民票(除票)、もしくは戸籍の附票が必要。
落札者(買い主側が用意する書類)
①新所有者の印鑑証明書(発行日から3ヵ月以内)
②新使用者の車庫証明書(発行日から概ね1ヵ月以内)
③手数料納付書、自動車税・自動車取得税申告書、申請書(第1号様式)
※③の各書類は名義変更当日に陸運局で記載すれば問題ありません。
エクスプローラーの落札結果
だいぶ遠回りしましたが、エクスプローラーの落札結果です。
ズバり、最終落札金額は327,000円!
車買取業者の査定額50,000円と比べると+277,000円(約6.5倍)という結果になりました。
車買取業者も売却前提で話を進めれば100,000円近くまで交渉できた可能性はありますが、それでも32.7万円には到底届かないでしょう…
- POINT
-
ヤフオク落札金額は327,000円
(車買取業者の約6.5倍)
車買取業者への売却と比べれば写真撮影・出品画面作成・質問や現車確認対応…とやや手間は掛かりますが、それらを差し引いても十分な“差”が生じたことは一目瞭然です。
それに経済面だけでなく、大切にしてきた愛車を直接次のオーナーに託せるというのは魅力の一つではないでしょうか。
車買取業者に二束三文で買い叩かれ、何処の誰に渡ったかもわからない。もしかしたら海外にドナドナされるかもしれない…
そんな無情な別れよりは、できる限りの手を尽くして大事に乗ってくれそうな嫁ぎ先を探す。それが僕らにできる最後の務めではないかと思うのです。
入札件数と推移
最後に…
参考までにエクスプローラーの入札件数推移をまとめました。
アクセス | ウォッチ | 入札件数 | 価格 | |
---|---|---|---|---|
出品時 | – | – | – | 50,000円 |
1日目 | 637 | 80 | 1 | 50,000円 |
2日目 | 1,175 | 110 | 31 | 104,000円 |
3日目 | 2,056 | 130 | 103 | 301,000円 |
4日目 | 2,752 | 136 | 103 | 301,000円 |
5日目 | 3,249 | 138 | 103 | 301,000円 |
6日目 | 3,755 | 142 | 103 | 301,000円 |
落札時 | 4,069 | 149 | 121 | 327,000円 |
このように前半に大きく金額が伸びて、後半は大きな動き無く落札まで進みました。
中にはオークション終了間近まで全く入札が入らなかったのに、直前1時間でグワッと上がるというケースもあります。
今回は多くのアクセス・入札をいただき満足いく結果となりましたが、車種や出品タイミングによっては思うように金額が上がらないこともあります。
冒頭でも話しましたがあまり高額売却に拘りすぎず、写真撮影・出品画面作成から車両引き渡しまでの工程を楽しむくらいの気持ちでトライしてみてはいかがでしょうか。